SNSでお客様をつくるのは間違っている
SNSの目的は何?と聞かれて明確に答えられる人がいったいどれくらいいるんでしょうね、って話。
SNSでお客様は作れない
SNSを使う事の目的は何なのか?
企業や店舗のSNS戦略の基本なんですが、この目的を取り違えていたり、そもそも目的すら決めずとりあえずSNSをやればお客様にアピールできるんでしょう、とばかりに日々投稿をしているアカウントを見かけます。
SNSの目的を見失ったままでいるとただただ日々の業務として投稿を繰り返し、そのアカウントからは何も発生しないという事になります。
ちゃんと目的は決まっています。
それはお客様を増やす事です。
と言われる方もたくさんいると思います。
しかし、残念ながらSNSではお客様をつくり出す事はできません。
もしも、SNSの投稿をする事で
- お客様が増える
- 新規客が増える
- 来店動機が増える
と思っているなら、SNSの投稿をやめましょう。時間の無駄です。
SNSの基本
でも、SNSからお客様が増えた企業や店舗もあるし、SNSで商品を売っている人もいるじゃないかと。
SNSでお客様が増えているアカウントはそもそもが「お客様を増やそう」と思っていないのです。
お客様が増えているアカウントはSNSの基本をはき違えていないからです。
ではSNSの基本とは?
ファンをつくる、という事です。
ファンをつくるとは
ファンをつくるのとお客様をつくるのとどう違うかわからない?
ファンってどういう人たちの事でしょうね。
フォロワーが多いとファンが多い、と考えがちですが…。
フォロワーなんて相互狙いでフォローしていけば、多少の努力で増えます。
金銭に余裕があるならAmazonギフトやノベルティ、商品などを無料で配る企画をすれば勝手に増えます。
フォロワー=ファンではない事に気づかないといつまでもフォロバ狙いでフォロワーを増やしたり、見てもいないフォロワーの投稿にいいねを押したりするという作業に時間を取られる事になります。
ファンって何?
企業や店舗・商品を販売している人にとってお客様って誰を指すんでしょうか。
やはりお金を使ってくれる人がお客様ですよね。
では、やはりお客様がファンじゃないかと。
間違ってはいないんですが、ではお金を使ってくれる人だけがファンなのか?
お金がないので、今は商品が買えないんだけど応援しているっていう人はファンとは呼ばないのか?
漫画だと漫画本を買う人はファンでその漫画がアニメになってアニメを見て好きになった人はファンではないのか?
そう考えるとファンの定義って「関心を持っている人」となります。
ファンをつくるって関心を持つ人を増やす事になります。
ファンが増えたからといって、収益が増える事はないのですが、結果収益に繋がるという事もあります。
ここを勘違いしているとSNSを使ってフォロワーを増やして売り上げをあげたい。
フォロワーは増えたけど売上に繋がらない。
作業がめんどくさい。
SNS放置。
となります。アチコチのSNSでそんなアカウントがゴロゴロしていますよねw
ファンをつくった結果
パチンコ・パチスロ メーカーのDaiichiが1年ほど前にyoutubeチャンネルを開設したのですが、1年でチャンネル登録者数は12.6万人(2020/10現在)一番見られている動画は133万回再生となっています。
開発者がパチンコやパチスロの機械を使って思いっきりふざけてみた、というテーマです。
ところが…
Daiichiの機械(パチンコ・パチスロ)がこの1年で爆発的に売れたという話はありません。
Daiichiのお客様は全国のパチンコホールです。
youtubeチャンネルの登録者(ファン)はパチンコをするユーザーで商品の購買層ではないのです。
だからといって、このチャンネルが失敗なんでしょうか?
商品が売れないSNSは失敗だ、と思われる方はSNSを運用する必要はないと思います。